日本には「お心入れ」という文化があります。
”おもてなし”の心です。
1月末に2日間にわたり開催された、ホテルイベントにお箏の演奏を演出しました。
「新酒と冬の滋養の逸品を楽しむ夕べ」と題された会は、成田山にある百薬の長と呼ばれる水源から造られる
銘醸「長命泉」と、鮟鱇(アンコウ)鍋など珠玉の日本料理を楽しめる、和の美食会でした。
お箏の演奏は、お客様をお迎えする時とお食事中におこなわれましたが、
会場内を満たすお箏の調べは、凛とした空気を演出し、お酒とお料理に彩を添えました。
阿佐美穂芽 さん
藤木久実 さん
古典から、童謡のメドレー、「花」や「涙そうそう」など、懐かしいメロディやおなじみのメロディに、
お客様も思わず口ずさんだり、思い思いに楽しまれてました。
冒頭に触れた「お心入れ」ですが、日本人はお客様をおもてなしする際にも多くは語りません。
何かものごとを伝えたい時、松尾芭蕉が「謂いおおせて何かある」といったように、全てを言い尽くしてわかってもらおう
とはしません。
勿論、お客様も全て細かいところまで気が付いても、、その思いをそっと理解し、口に出しません。
お箏の演奏と、それをお楽しみなるお客様を見ていて、無くしてはならない日本の文化を考えてました。